inertialの日記

核融合が専門だった社会人の日々の日記

久しぶりの更新~ついでに核融合のニュースも~

前に更新してから、半年以上経ってしまいました……
こんなに時間が経つと、私は学生から社会人になり、住む場所も変わり、給料が定期的にもらえるようになり、生活にイロイロ変化がありました。

 

やっと生活の変化にも慣れてきたので、ブログもちょくちょく更新していこうかなと思います。

 

一応、核融合が専門だったほざいてる日記なので核融合関連のニュースを一つだけ……

 

核融合科学技術委員会 原型炉開発総合戦略タスクフォース(第9回) 議事録:文部科学省

 

文科省の下にある核融合炉の原型炉を作ろうぜ!っていうチームの議事録です。
ちなみに原型炉は、ステージ的には高速増殖原型炉もんじゅぐらいのの発電炉です。
さて、この中で、
「また、前回の17回理事会で設置が決められたレビューグループ、ICRGと呼んでいますが、これが実際のコスト、スケジュールについて独立評価をいたしました。そのときに出されていた2025年12月に運転開始を目標とするということについては、これは技術的に達成可能な最速のスケジュールだということがICRGで確認されておりまして、これについて、理事会としても、現在の2020年を2025年の12月にずらすということについては合意しました。」
という発言がありました。

端的に言うと、ITERのスケジュールが5年後ろだおしになるってことですね……

 

何回延期すんねん!

 

まだまだ核融合発電炉は実現は遠いのかな~と実感しております……

核融合エネルギーのデメリット

 一年前くらいに核融合発電のメリットについてまとめました。

inertial.hatenablog.com

これですね。
この記事ではメリットにしか触れていませんでした。しかし、物事には裏表があるわけで、メリットとデメリットが必ず存在するわけです。それは、核融合エネルギーにも当然当てはまります。

まず、メリットに関して簡単に……

1.海が燃料となり、世界のどこでもいつまでも安価なエネルギー源になりうること。
2.既存の原発のように、何万年の管理が必要な高レベル放射性廃棄物を出さないこと。
3.核融合炉の暴走が原理的に起こらないこと。
4.CO2を排出しないこと。つまりは地球温暖化抑止に貢献できること。

ですかね。

次に本題の核融合エネルギーのデメリットです。

1.大量の低レベル放射性廃棄物が発生する。
2.技術的課題が山積しており、実現までの見通しが立っていない。
3.研究施設が巨大になり、核融合発電実現までの投資が莫大である。
4.水爆など核兵器研究に関連している。

などが挙げられると思います。それではそれぞれを詳しく説明したいと思います。

1.大量の低レベル放射性廃棄物が発生する。
核融合という名前の通り、核融合発電も原子力発電の一種です。当然放射性物質を扱うわけで、放射性廃棄物も出てきます。核融合放射性廃棄物に関して一番問題になるのが「放射化」です。単純に言えば、核融合反応により飛び出す中性子が当たった物質が放射性物質になってしまうということです。つまり、核融合炉自体が放射性物質になってしまうのです。
核分裂炉のように核分裂生成物が生成され、高レベル放射性廃棄物になるということはありませんが、核融合炉は100年ほど管理しなければならない低レベル放射性廃棄物になってしまうのです。

2.技術的課題が山積しており、実現までの見通しが立っていない。
核融合反応を起こす炉心プラズマに関する「炉心プラズマ技術」
真空容器、超伝導コイル、加熱電流駆動装置等の「工学要素技術」
工学要素技術の中で発電技術に関わる「ブランケット・材料技術」
安全なシステムとして開発するために重要な「安全技術」
プラントとしての運転と保守に関する「運転・保守技術」
具体的に列挙するとこんな具合ですね。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2015/07/07/1358954_5_1.pdf

上のpdfは文部科学省核融合科学技術委員会 原型炉開発総合戦略タスクフォースで配布された資料です。これによると、磁場閉じ込め方式核融合炉が実用化されるのは2050年代になるそうです。核融合研究自体は1950年代に始まっており、すで半世紀研究が続けられています。つまり1世紀かけて研究することになっちゃうんですよね。
核融合研究が始まった1950年ごろは21世紀には出来ているだろうという予測でしたが、その予測は大きく外れています。ようは2050年に本当に完成するのだろうか?ということです。
(補足しますが、研究が進んでいないわけではないですよ。プラズマの閉じ込め性能は着実に上ってます。ただ、実用化に至っていないのです……)

3.研究施設が巨大になり、核融合発電実現までの投資が莫大である。
現在世界各国が協力して建設の進んでいる核融合炉にITERというものがあります。
ITERの総コストは最終的に4兆円になるそうです。すごい額ですよね。ITERは国際協力の筆頭であることや核融合研究にとって最重要であることを理由に失敗が許されません。なので、設計が非常に保守的になり、ここまで額が大きくなってしまっているそうです。
何にせよ、莫大な金額であるのは間違いなく、これを誰が負担するのかが問題になるわけです。

4.水爆など核兵器研究に関連している。
原子力の源である核分裂核融合はどちらも核兵器に密接に関わっています。核分裂原子力爆弾、核融合水素爆弾に利用されています。原子力である限り、核兵器とは切り離せないのです。

デメリットとしてはこのようなかんじでしょうか。
前に書いた記事もそうなのですが、尻すぼみな記事になってしまっていますよね……

ドクターに進むということ

ちょっと前に、「学生」と「生徒」を混同しているレポートを授業で読んでいました。
私はこれらの言葉の違いについて知らなかったですが、本当はちゃんと区別されるらしいです。(先生に指摘されました……細かい……)

正確には
生徒は、中学生と高校生
学生は、大学生
のことを指すらしいです。(ちなみに小学生は児童)

普段からこういう使い分けをする人は少ないと思うのですが、言葉の定義はしっかりしておいた方がいいですよね~。
私も「核融合」と「核分裂」を混同されていたら指摘しちゃうと思います。

 

さっき書いた大学生の中にも大きく分けて3種類の学生が存在しますよね。
学士(普通に大学生と言ったらここを指しますね。)
修士(マスターです。理系の多くはここで卒業ですね。)
博士(いわゆるドクターです。今回はここについて書きます。)
の3つです。

文系は学部(学士)で、理系は修士で卒業する方が多いですね。
ただ、大学に残って研究したいという熱意のある人はドクター(博士)まで行く人も少なからず居ます。

たまたま私の周りではドクターまで進んでる人が多く、ちゃんと数えたら二桁くらいいそうです。私の主観ですが、一つの研究室に数人いれば多い気もしますね。

 

ドクターの多い環境にいますと、ドクターならではの悩みも聞こえてくるわけです。
「お金がない。」「将来が不安だ。」「研究は進むのだろうか。」などでしょうか。

これだけを聞くと、一般の大学生(学士や修士)と悩んでることは一緒に見えますが、実際はもっと深刻な悩みだと思います。

まず、「お金がない。」
飛び級などをしていなければ、ドクター1回生の時の年齢は若くても25歳です。
同じ25歳を眺めると早ければ、学部卒は社会人三年目、高卒だと社会人7年目になっており、一人前の社会人に成長している時期です。つまり、同期は働いているとはいえ年数百万円をもらっているのです。
同期と比べるとドクターという学生の身分は金銭的に辛いです。
学振と呼ばれる月20万(額面かつボーナス無し)の給付金を支給する制度はありますが、この制度を利用できるのはドクターの三割程度です。また、ドクターは学生ではありますが、やっていることは普通の社会人以上のことをこなしているので、月20万は少ないと個人的には思います。

次に「将来が不安だ。」
ドクターに進む多くの方はアカデミックの世界に残る。大学などで教員として研究員として働きたいと思っています。ただ、教員や研究員のポストは少なく、ドクター全員がなれるわけではありません。
だからと言って、一般企業にもなかなか入りづらいようです。

最後に「研究は進むだろうか。」
ドクターが何で評価されるかというと、研究成果です。何本論文を出したか、学会にどれだけ参加したかなどが量・質ともに問われるわけです。上で上げた問題も、成果があれば解決できることも多いです。

 

これらを考えると、ドクターもしくは将来のドクターになるような人をもっと応援するべきだと思うのです。社会的に。

核融合発電の実用化には何が足りないのか?

理系学生として研究者もどきをしているとよく「何を研究しているの?」って聞かれます。相手を見ながら「核融合」「原子力」「鏡」……を使い分けています。
1回だけ、「原子力」って答えたら、しゃべっていた相手が反原発の方で少し口論になってしまったことがありました。それ以来「鏡」って答えることが多いと思います。誰からも突っ込まれないし、分かりやすいですしね。

核融合」って言うと、「核融合発電っていつ実用化するの?」みたいな質問につながることも多いです。2050年くらいって私は答えています。まだまだ解決しなければならない課題がたくさんあるからですね。

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/old/kakuyugo/siryo/siryo136/siryo23.htm
10年以上前の資料ですが、あんまり課題は変わってないように思います……
具体的に列挙すると、
核融合反応を起こす炉心プラズマに関する「炉心プラズマ技術」
真空容器、超伝導コイル、加熱電流駆動装置等の「工学要素技術」
工学要素技術の中で発電技術に関わる「ブランケット・材料技術」
安全なシステムとして開発するために重要な「安全技術」
プラントとしての運転と保守に関する「運転・保守技術」
って感じですね。

核融合関連の本とかHPではここらへんを説明しているものが多いです。
このような技術的課題も重要なのですが、私は技術以外の課題に注目したいと思います。

 

核融合発電の実用化のボトルネックになっている社会的要因についてですね。
主にはお金なんですかね。

核融合発電に投資すべき?~トリチウムの放射線リスクを定量的に考える | 科学コミュニケーターブログ

この日本科学未来館のブログで触れられているような話題ですね。

核融合の研究の近くに居ると、最先端で研究している方の声がちらほら耳に入ります。
今活躍してらっしゃる先生方は10年もすれば退官されてしまうのに、後継者が全然居ないから将来が不透明だ
→人材不足
アメリカなどと比べると予算が少ない……設備の充実度でも負けてるし、電気代の値上げで実験自体が滞ってしまっている
→お金がない
ITERが動くのも2020年以降、ITERの成果が出るのは2030年前後、日本でポストITERを作るのは2030年代……
ってことは核融合発電が実現するのは数十年先かなぁ……
→時間がかかる

まとめるとこんな具合ですね。
お金もないし、時間もかかるし、人材も居ない……
なんだか暗くなってしまいます。
学生である(好き勝手に夢だけ見ていられる)私がこんなに暗いと、実際はどんだけ暗いんやろうと更に暗くなってしまいます。

いやこんな暗いことを言ってても仕方がない。
何をすればいいでしょうか?何が問題なのでしょうか?

 

私が考えるボトルネックは「金」です。
金がないから研究が進まない。
研究が進まないから人が集まらないし育たない。
金があれば、時間は買える。
と思うんです。

 

どうして、核融合研究にお金がないのでしょう?
日本にITERを誘致できなかったから。
3.11以降、原子力の予算が減らされているから。しかも、少ない予算の内、大部分が事故対応に使われてしまい、核融合のような基礎研究に回ってこないから。
などが直接的には考えられます。

ただ、私はもっと根源的な部分に問題があると思います。
それは、市民が核融合を必要としていないからです。

 

もし、1兆円のお金があったとして、次の内どこにあげますか?
1 核融合研究 2 iPS細胞 3 スーパーカミオカンデ
4 人文系の研究 5 再生可能エネルギー

上記の質問を(どの研究にも関係のない)一般の方にしたとします。
自分の主観ですが、この中であれば一番1 核融合研究にあげるって人が一番少ないのではないでしょうか。

というわけで、核融合研究を継続するためには、核融合の必要性を理解してもらうのが一番重要だと私は考えています。

一番難しいとこなんですけどね……

安保法制?戦争法案?

2015年7月15日、安全保障関連法案が強行採決されました。

この戦争法案もしくは平和安全法制に関する議論は、右と左が入り混じれて活発に行われています。

私自身は中道のつもりなので、右も左もないつもりです。(おそらくちょっとだけ、右に寄ってる気もしますが……)
ですので、安保法制に関しては、賛成も反対も決めかねています。

まず、自分なりに安保法制(戦争法案)の目的と疑問をまとめてみました。

右の主張は自民党YouTube

www.youtube.com


を見て私がまとめました。

「戦争を食い止めるため、積極的に世界の国々と協力し、世界の平和、日本の平和を実現する。」

って感じですかね?

私が、右の主張に関して疑問に思っていることは
・アメリカの敵(中国?ISIS?)には悪く思われ、テロや戦争などの対象にならないのか?
・アメリカと一緒に戦争することで日本に犠牲が出るのではないか?
・暴力だけでは真の平和は実現できないのでは?

です。

まぁ安倍さんはアメリカの戦争に協力したいわけですよね。その見返りに日本を守ってもらうことが、日本の平和につながると思っているんですよね。
ただ、この「アメリカの戦争」ってのが曖昧で、アジアの戦争なのか中東の戦争なのかが問題だと思います。石油を考えると、中東は日本にとって重要な地域なのは間違いないけど、中東の戦争(例えば、湾岸戦争イラク戦争)に日本が参加することには。違和感を覚えます。

 

左の主張はSEALDsのHP

www.sealds.com

からの引用です。

「私たちは、対話と協調に基づく平和的な外交・安全保障政策を求めます。現在、日本と近隣諸国との領土問題・歴史認識問題が深刻化しています。平和憲法を持ち、唯一の被爆国でもある日本は、その平和の理念を現実的なヴィジョンとともに発信し、北東アジアの協調的安全保障体制の構築へ向けてイニシアティブを発揮するべきです。私たちは、こうした国際社会への貢献こそが、最も日本の安全に寄与すると考えています。」

私が、左の主張に関して疑問に思っていることは
・中国、アメリカなど軍事力のある国がイニシアティブを持っており、現実的に日本がどうやってイニシアティブを握るのか?
・中国、北朝鮮などが攻めてきたときはどうするのか?

対話と協力だけでみんなと仲良くできたら、それが最善だと思います。
ただ、暴力が強い力なのは否定できず、現実的には必要なのかな~って感じです。

 

正直なところ、(安倍さんの平和とSEALDsの平和は異なるものですが、)平和を目指すことは一致しているのだから、どこかで妥協点を見出だすべきです。
お互いに、自分の主張が完璧で正しいと思い込んでることが悪いです。

歩み寄らない右の勢力も左の勢力も嫌です。

そういうわけで、次の国政選挙でどこに投票するのか悩んでいるところです……

ゲーマーとして

任天堂社長の岩田聡さんが亡くなりました。

 正直、岩田さんの作ったゲームと言われてもあまりピンと来ないし、任天堂がゲームとかを発表する時にいつも出てくるおっちゃんやなぁという印象が強かったです。

ただ、経営者・広報という顔は一面でしかなく、ゲーム開発者・プログラマーとしてもすごかったようです。
wikipediaを見てみると、スマブラとかカービィとか私がハマった記憶のあるタイトルにもちらほらあり、知らぬ間に岩田さんのゲームに触れていたと感じました。
というか、初代DSとかWiiを主導して作ったのは岩田さんですよね。
ゲーム人口を増やし、新たな娯楽を提供するビジネスを創りあげたわけですよ。
めちゃすごいです。
高性能を求めるだけではない任天堂らしさを追求した結果が出ています。

ただ、ここ数年は任天堂らしさが裏目に出ちゃいました。
 WiiUゲームパッドとか3DSの3D機能とか、あれば嬉しいけど別に要らないっていう感じになってしまい、WiiやDSのようにゲーム人口の拡大にはつながりませんでした。
まぁ、スマホゲームが成長してきて、Wii・DSをしていたライトゲーマーが離れたのが大きいとは思いますが……

 

私も中学くらいまでは任天堂のゲームをたくさんやっていました。
ただ、高校生になってからはPSのゲームをやる頻度が多くなりました。
ポケモンからFINAL FANTASYマリオパーティーからFPS・TPSって感じです。

やはり、任天堂はいい意味でも悪い意味でも軽いゲームが多いと思います。
そのせいで、私は任天堂のゲームから離れてしまいました。

ただ、任天堂の新たなゲームを創ろうとする志は非常に好きです。
PS4やXbox Oneみたいに高性能で(無難な)ハードを追い求めず、任天堂らしく楽しさを追求していたのはすごいです。

 

岩田さんが亡くなったことで、任天堂らしさがどうなるかが心配です。
おそらく大丈夫だとは思いますが……

DeNAとの提携、次世代ハードNXなど期待してることはたくさんあるので、任天堂には頑張ってほしいなと思っています。

なんか無難なことしか書かへんかったなぁ

最後に、岩田さんのご冥福をお祈りします。

原子力業界にベンチャー企業はなじむのか?

久しぶりに更新してみました。
もう少し頻繁に更新するつもりでこのブログ始めてみたけど、なかなか難しいですね~。
研究とか就活とかイロイロするべきことは、目の前に山ほどあるのですが、ブログを書くことに逃げこんでみました。

 

ちょっと今考えてないな~と思っているのが、原子力業界のベンチャー企業です。
日本の原子力業界に含まれている企業って

・メーカー
三菱重工、日立、東芝IHIなど
・電力会社
東電、関電、日本原電など
・燃料製造メーカー
原子燃料工業、三菱原子燃料、グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンなど
原子力関連の機構
JAEA、NUMOなど
・エンジニアリング会社
電力会社、メーカーの子会社など
・その他関連会社
アトックス、千代田テクノルなど

まぁイロイロあります。
原子力の就活イベントに参加してる企業とかを見たら同じような顔ぶれですね。

原子力産業特集 | マイナビ2016

上記のように中小企業から大企業まで様々な会社があるわけですが、どれもベンチャーではないですよね。

本当に原子力ベンチャーってないのか調べてみました。(ググっただけやけど)
日本でしたら

株式会社環境浄化研究所

がありました。JAEAのベンチャー支援制度で出来た会社みたいですね。
でも、発電ではなくて除染を主にやっているみたいです。

他にも何社かJAEAのベンチャー支援制度で出来た会社はあるみたいですけど、
HPが文字化けしてて読めなかったです。(JAEAしっかりしてくれ!)

推測でしかないですけど、日本の原子力ベンチャーは大体、環境浄化研究所のような除染とかに携わってる会社で、発電は行っていないと思います。

発電を行うベンチャーがあるのかというと、海外にはあります。
TerraPowerです。

夢の原発「TWR」、実現への道(上) ベンチャー企業の挑戦 :日本経済新聞

ビル・ゲイツが出資したことで話題になりましたね。
でも私が思うには、ベンチャーですけど、東芝が技術協力してますし、世の一般ベンチャーほどベンチャーベンチャーしてるとは思えないです。

 

じゃあなんで原子力発電の分野にベンチャーが存在しないのでしょうか?
私は、単純に参入障壁が高過ぎるからだと思います。

規制基準なんて、上であげた大企業でも達成できず、再稼働が遅れてるわけで、
そこらの企業がいきなり規制基準を達成できるとは思えないです。

原子力関連の技術の扱いも難しいです。
悪用すれば、核兵器が作れちゃいますし、やはりそこらの企業が原子力技術を手に入れるのは難しいでしょう。

 

こんな理由から原子力業界にベンチャー企業はなじまないと思います。

ただ、このような閉鎖的な業界だから「原子力ムラ」って言われるし、社会から不信感を抱かれているのだとも思います。
もう少し、原子力産業は、一般に歩み寄る必要があるんじゃないですかね?